お疲れ様です!
インフラ業界総合職で現在入社5年目のゆうゆうと申します!
こんな疑問はありませんか?
「インフラ業界の優良(ホワイト)企業ってどこだろう?」
「志望する企業が優良(ホワイト)企業かを調べる指標ってないかな?」
任せてください!
今回の記事を読めば、インフラ業界の優良(ホワイト)企業がわかるだけでなく、自分自身であらゆる業界の優良(ホワイト)企業を探せるようになります!
今回紹介するインフラ業界とは以下の業界のことです。
- 航空業界
- 鉄道業界
- 海運業界
- 電力・ガス業界
- 通信業界
インフラ業界についての詳細は「インフラ業界についての記事」でも解説しています。
ちなみに、今回の記事では以下のような読者を想定しています。
- インフラ業界希望の就活生 ← メイン
- インフラ業界希望の転職者 ← メイン
- インフラ業界への投資家
それでは説明していきます!!
はじめに
各業界のランキングに入る前に、優良(ホワイト)企業の定義に必要な以下の3つの指標について簡単に説明させていただきます。
- 売上高
- 営業利益率
- 労働生産性
それぞれを簡単に説明すると、
- 売上高:企業が商品を売って稼いだ売上金額の総額
- 営業利益率:売上高内で営業利益が占める割合
- 労働生産性:社員一人当たりの営業利益
という意味です。
後ほど詳しく説明するので、今は雰囲気だけ覚えてくれれば大丈夫です!
なぜ【売上高】【営業利益率】【労働生産性】に着目するのか
そもそもなぜ売上高、営業利益率、労働生産性の指標に着目するのかというと、
これらの指標を使うと「優良(ホワイト)企業かどうかがわかる」からです。
え?どういうこと?って思いますよね。
ちゃんと説明しますね!
それでは質問ですが、皆さんは優良(ホワイト)企業ってなんだと思いますか?
優良(ホワイト)企業の条件は何?
- 給料が高い企業?
- 年休消化率が高い企業?
- 離職率が低い企業?
など、たくさん思いつきますよね。
実は、これらの条件を満たす企業には大きな共通点があります。
それは「儲かっていること」です。
つまり、儲かっている企業は長期的にみて、「福利厚生が良い優良(ホワイト)企業になりやすい」です。
なぜなら、儲かっている企業は稼ぐ能力に優れているため、稼いだお金を社員に還元する余裕があるからです。
逆にいうと、儲かっていない企業は社員に還元する余裕がありません。
なぜなら、ライバル企業との生存競争に忙しく、設備投資などの自社のパワーアップに利益を使う傾向にあるからです。
儲かっていない企業はボーナスを出すより、設備投資などを優先します。
また、「儲かっててもブラックな企業はあるんじゃないの?」っていう反対意見はあると思います。
しかし、割合という視点で考えると、儲かっている企業たちは儲かってない企業たちと比較すると、利益に余裕がある分、ブラック企業の割合は圧倒的に低いです。
また、儲かっている企業の定義を厳しくする(例えば、〇千億円以上の利益を◯年間出し続けているとか)ことで、ブラック企業に出会う確率は大幅に減らすことができます。
そのため、圧倒的に儲かっている企業を選ぶことは優良(ホワイト)企業選びにつながります。
つまり、儲かっている企業は優良(ホワイト)企業の必要条件なんです!
そして、儲かっている企業かを判断するために、「売上高」「営業利益率」「労働生産性」の3つを見ることをオススメします。
- 売上高
- 営業利益率
- 労働生産性
これらの指標について簡単に説明します。
売上高
売上高は企業が商品を売って稼いだ売上金額の総額を指します。
そのため、売上高が大きければ大きいほど、世の中から求められている商品を持つ企業ということになります。
ちなみに、日本トップ企業が所属する市場第一部・市場第二部・マザーズ・JASDAQ(約3,400社)の売上高上位30%企業は約3,000億円以上の売上高です。
そこで、この記事内では、かなり厳しめに3,000億円以上の売上高があれば儲かっている企業と定義させていただきます。
※売上高が低い企業を軽視しているわけではないことをご了承ください。
1つ目の指標は売上高3,000億円以上です!
営業利益率
営業利益率は営業利益から売上高で割った指標を表します。
営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高
営業利益は簡単にいうと売上高から商品の原価などを引いた利益のことです。
つまり、営業利益率はどのくらい効率的に利益を出したかを指します。
そして、本記事では営業利益率6%以上の企業を儲かっている企業と定義させていただきます。
なぜなら、営業利益率6%以上が営業利益率で上位30%の企業の成績だからです。
2つ目の指標は営業利益率6%以上です!
労働生産性
労働生産性は、社員一人当たりで営業利益を何円稼ぐかを表します。
労働生産性 = 営業利益 ÷ 社員数
※社員数にはグループ会社も含めています。
本記事では労働生産性(社員1人当たりの営業利益)が300万円以上ある企業を儲かっている企業と定義させていただきます。
なぜなら労働生産性が300万円以上ある企業が労働生産性の高い上位30%に含まれる企業だからです。
3つ目の指標は労働生産性300万円以上です!
優良(ホワイト)企業の定義
以上の内容を踏まえて、この記事では以下3つの厳しい条件を全て満たす企業が儲かっている企業であり、「優良(ホワイト)企業」と定義します。
以下、3つの条件を満たす企業
- 売上高:3,000億円以上
- 営業利益率:6%以上
- 労働生産性:300万円以上
各業界のランキングを説明した後に、この条件を満たす企業があれば併せて紹介していきます。
ぜひ紹介する企業については調べてみてください!
ちなみに今回は各企業の決算書からデータを集計し、ランキングを作成しています。
データをまとめるのにとても時間がかかりました!
それでは各業界のランキングを説明していきますね!!!
航空業界
空運を担うインフラ業界である「航空業界」。
そんな航空業界に属する企業は以下の企業です。
- ANA
- AIR DO
- ソラシドエア
- スカイマーク
- スターフライヤー
- JAL
- ピーチ・アビエーション
- ジェットスター・ジャパン
- 春秋航空日本
- ジップエア トーキョー
航空業界売上高ランキング
航空業界売上高ランキングトップ5は以下の通りです!
- ANA:1兆7,074億円
- JAL:1兆3,755億円
- ピーチ・アビエーション:905億円
- スカイマーク:846億円
- AIR DO:415億円
航空業界営業利益率ランキング
航空業界営業利益率ランキングトップ5は以下の通りです!
- ジップエア トーキョー:9%
- ANA:7%
- AIR DO:6%
- JAL:5%
- スカイマーク:4%
航空業界労働生産性ランキング
航空業界労働生産性ランキングトップ5は以下の通りです!
- ジップエア トーキョー:683万円
- ANA:261万円
- AIR DO:255万円
- JAL:180万円
- スカイマーク:138万円
航空業界まとめ
航空業界に優良(ホワイト)企業の3条件をすべて満たす企業はありませんでしたね。
航空業界はコロナ禍の影響により業績が悪化しましたが、業績は回復してきました。
今後はインバウンド需要の延びにより、さらなる発展をすると思われます!!
航空業界については「航空業界についての記事」「航空業界優良企業ランキング」でも詳しく解説しています。
鉄道業界
鉄道を商品に陸運を担う「鉄道」業界。
鉄道業界に属する企業は以下の企業です。
- JR東日本
- JR東海
- JR西日本
- JR九州
- JR四国
- JR北海道
- JR貨物
- 東京メトロ
- 東急
- 東武鉄道
- 小田急電鉄
- 西武HD
- 京王電鉄
- 京浜急行電鉄
- 京成電鉄
- 相鉄HD
- 阪急阪神HD
- 近鉄グループHD
- 京阪HD
- 南海電気鉄道
- 名古屋鉄道
- 西日本鉄道
鉄道メインの「JR」と不動産メインの「私鉄」で収益構造が異なるのが一つの大きな特徴ですよね!
鉄道業界売上高ランキング
鉄道業界売上高ランキングトップ5は以下の通りです!
- JR東日本:2兆4,055億円
- 近鉄グループHD:1兆5,610億円
- JR西日本:1兆4,002億円
- JR東海:1兆3,955億円
- 阪急阪神HD:9,683億円
鉄道業界営業利益率ランキング
鉄道業界営業利益率ランキングトップ5は以下の通りです!
- JR東海:27%
- 南海電気鉄道:10%
- 阪急阪神HD:9%
- 東武鉄道:9%
- JR九州:9%
鉄道業界労働生産性ランキング
鉄道業界労働生産性ランキングトップ5は以下の通りです!
- JR東海:1,242万円
- JR九州:428万円
- 阪急阪神HD:385万円
- 京阪HD:294万円
- JR東日本:282万円
鉄道業界まとめ
現在の鉄道業界において、優良(ホワイト)企業の3つの条件を全て満たすのは「JR東海」「阪急阪神HD」「JR九州」の3企業でした。
JR東海
- 売上高:【4位】1兆3,955億円
- 営業利益率:【1位】27%
- 労働生産性:【1位】1,242万円
JR東海は日本経済の大動脈として、東京から名古屋、大阪を結ぶ東海道新幹線を運営し、地域に根差した在来線も手がけています。
同社のマーケットエリアは、経済・文化の中心地であり、人口やGDPの約6割が集中しています。
東海道新幹線は、1964年の開業以来、約66億人に利用され、日本経済の成長を支えてきました。
現在は、中央新幹線計画による超電導リニアの開発を強力に推進しています。
JR東海の強みは以下の3点です。
- 安全に仕事を進める力:安全・安定輸送の確保は最優先の経営課題であり、会社発足以来、4.2兆円以上の設備投資を行っています。技術開発や社員教育も、安全が第一のテーマです。
- より良いサービスを提供する力:品川駅開業や東海道新幹線の最高速度向上など、輸送サービスの向上に努めています。また、エクスプレス予約やチケットレス乗車サービスを磨き、鉄道事業と相乗効果の高い関連事業を展開しています。
- 効率的に仕事をする力:安全やサービスの質を高め、収益を拡大させながら、低コスト化と効率化に継続的に取り組み、費用の増加を抑えています。
阪急阪神HD
- 売上高:【5位】9,683億円
- 営業利益率:【3位】9%
- 労働生産性:【3位】385万円
阪急阪神ホールディングス(阪急阪神HD)は、阪急ホールディングスと阪神電気鉄道が経営統合して誕生した大手総合企業です。以下、特徴と強みを紹介します。
- 圧倒的な地域密着性:関西地域を中心に鉄道、不動産、都市開発、観光・レジャーなど幅広い事業を展開しており、地域と密接に結びついたサービスを提供しています。
- 長期ビジョン2040:阪急阪神HDは、2035~2040年頃を見据えた長期ビジョンを策定しており、関西で圧倒的なNo.1の沿線事業、コンテンツの魅力最大化、沿線事業モデルの展開エリア拡大、高付加価値サービスの提供などを目指しています。
- SDGs・カーボンニュートラルへの取り組み:社会的な課題に対して積極的に取り組んでおり、持続可能な開発目標(SDGs)や2050年カーボンニュートラル(脱炭素社会)への取り組みを推進しています。
- DXプロジェクト:阪急阪神DXプロジェクトとしてデジタル変革を進めており、新たな価値創造や効率化を目指しています。
JR九州
- 売上高:3,832億円
- 営業利益率:【5位】9%
- 労働生産性:【2位】428万円
JR九州は、九州を拠点とする大手鉄道会社で、その使命を「安全とサービスを基盤として九州、日本、そしてアジアの元気をつくる企業グループ」に掲げています。また、将来の課題に対処するために「2030年長期ビジョン」を策定しており、このビジョンを実現するために以下のポイントに焦点を当てています。
- 鉄道事業: JR九州は、鉄道を核とした交通ネットワークを提供しています。最新のBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)を通じて、固定費を削減し、効率性を高めています。鉄道事業は九州の発展に不可欠であり、安全で便利なモビリティサービスを提供しています。
- 不動産事業: JR九州はオフィス、ホテル、物流施設などを手がけ、地域に雇用機会を提供しています。これにより、九州の地域社会に貢献し、経済の活性化を図っています。
- 建設事業: 建設分野では、中間持株会社であるJR九州建設グループホールディングス株式会社を設立し、受注を拡大しています。また、DX戦略の共通化を進め、業務の効率化を実現しています。
鉄道業界はコロナを乗り越え、多くの企業の営業成績が良くなっています!!
特に、JR東海の営業利益率27%などは圧巻ですね。
鉄道業界については、
でも詳しく解説しています。
海運業界
海上輸送で商品を運ぶ「海運」業界。
海運業界に所属する企業は以下の企業です。
- 日本郵船
- 商船三井
- 川崎汽船
- NSユナイテッド海運
- 共栄タンカー
- 飯野海運
- ENEOSオーシャン
- 明治海運
- 乾汽船
- 東京汽船
- 川崎近海汽船
海運業界売上高ランキング
海運業界売上高ランキングトップ5は以下の通りです!
- 日本郵船:2兆6,160億円
- 商船三井:1兆6,119億円
- 川崎汽船:9,426億円
- NSユナイテッド海運:2,508億円
- 飯野海運:1,413億円
海運業界営業利益率ランキング
海運業界営業利益率ランキングトップ5は以下の通りです!
- 乾汽船:30%
- 明治海運:15%
- 飯野海運:14%
- ENEOSオーシャン:14%
- NSユナイテッド海運:13%
海運業界労働生産性ランキング
海運業界労働生産性ランキングトップ5は以下の通りです!
- 乾汽船:7,382万円
- NSユナイテッド海運:5,068万円
- 飯野海運:3,009万円
- ENEOSオーシャン:2,592万円
- 明治海運:1,695万円
海運業界まとめ
現在の海運業界において、優良(ホワイト)企業の定義をすべて満たす企業は「日本郵船」「商船三井」「川崎汽船」の大手3企業でした。
「営業利益率ランキング」と「労働生産性ランキング」を見てもらえばわかる通り、海運業界は優秀な企業が多いですね。
実は、海運業界は最も労働生産生が高い業界なので、この結果も納得です。
海運業界は大規模な設備(コンテナ船、タンカーなど)を少数で扱うのが特徴だからです。
日本郵船
- 売上高:【1位】2兆6,160億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:11%(≧6%)
- 労働生産性:845万円(≧300万円)
日本郵船は、日本を代表する大手海運会社のひとつで、世界各地に拠点を持ち、グローバルな物流サービスを提供しています。同社は、船舶を保有する船主として、世界の海上輸送を支える大きな役割を果たしています。
日本郵船は、海上輸送だけでなく、陸上輸送や船舶メンテナンス、航空輸送、物流システムの構築など、多角的なサービスを提供しています。また、環境保全にも力を入れ、エコシップと呼ばれる環境に配慮した船舶を開発しています。
同社は、主に「ドライカーゴ」と「タンカー」の二つの輸送業務を行っており、ドライカーゴでは、コンテナ船を中心に、一般貨物や自動車、鉄鋼製品などの輸送を行っています。一方、タンカーでは、原油や化学物質、液化天然ガス(LNG)などの海上輸送を行っています。さらに、日本郵船は、これらの輸送業務に加え、船舶や貨物に関する情報提供サービスや、船舶保険、船舶賃貸業務なども行っています。
商船三井
- 売上高:【2位】1兆6,119億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:7%(≧6%)
- 労働生産性:1,268万円(≧300万円)
商船三井(しょうせんみつい)は、日本を代表する大手海運会社の一つです。日本国内外で幅広い海運業務を展開し、国際的な物流ネットワークを構築しています。
海上輸送を中心に幅広い事業分野で活動しています。その主要な分野には以下が含まれます。
- 海運事業: 貨物をコンテナ船やタンカーなどの船舶で海上輸送する事業です。商船三井は、様々な種類の船舶を保有し、国際的な海上輸送を提供しています。
- 海洋事業: 海洋リソースの開発や海洋環境保護など、海に関連する幅広い活動を行う事業です。海洋資源の探査や海底ケーブルの敷設などが含まれます。
- 風力発電事業: 風力エネルギーの発電を通じて、再生可能エネルギーの利用を推進する事業です。風力発電所の運営や開発などが含まれます。
- 不動産事業: 不動産の開発や運営を行う事業です。商業施設やオフィスビルなど、不動産に関する幅広い取り組みを行っています。
また、世界中の主要な港湾や物流拠点で事業を展開しています。国際的な物流ネットワークを活用し、貨物の効率的な輸送や供給チェーンの最適化を支援しています。
川崎汽船
- 売上高:【3位】9,426億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:8%(≧6%)
- 労働生産性:1,194万円(≧300万円)
川崎汽船(かわさききせん)は、「グローバルに信頼される“K” LINE」という企業理念を掲げ、社会的価値と経済的価値の双方を実現し、信頼されるパートナーとして、グローバル社会のインフラを支えることを目指しています。
同社はコンテナ船市況が正常化する過程で、海運業を主軸として、鉄鋼原料事業、自動車船事業、LNG輸送船事業などの分野で経営資源を集中し、収益力を高めることが計画されています。
サステナビリティへの取り組みとして、「環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」という長期指針に基づき、2050年までにGHG(温室効果ガス)排出ネットゼロを目指しています。
コロナ禍では、大手3社である「日本郵船」「商船三井」「川崎汽船」の経営成績は悪かったですが、現在は完全に復活しましたね。
海運業界については「海運業界の優良(ホワイト)企業ランキング記事」「海運業界についての記事」でも詳しく解説しています。
電力・ガス業界
生活を支えるエネルギーを供給する「電力・ガス」業界。
電力・ガス業界に所属するのは以下の企業です。
- 東京電力HD
- 関西電力
- 中部電力
- JERA
- 東北電力
- 九州電力
- 東京ガス
- 大阪ガス
- 中国電力
- 北海道電力
- 四国電力
- 北陸電力
- 東邦ガス
- 西武ガスHD
- 沖縄電力
- 静岡ガス
- 北海道ガス
- 京葉瓦斯
- 広島ガス
- K&Oエナジーグループ
- 北陸ガス
電力・ガス業界売上高ランキング
電力・ガス業界売上高ランキングトップ5は以下の通りです!
- 東京電力HD:5兆3,099億円
- JERA:4兆4,352億円
- 関西電力:2兆8,518億円
- 中部電力:2兆7,051億円
- 東京ガス:2兆1,451億円
電力・ガス業界営業利益率ランキング
電力・ガス業界営業利益率ランキングトップ5は以下の通りです!
- 大阪ガス:5.9%
- K&Oエナジーグループ:5.9%
- 北海道ガス:5.5%
- 東京ガス:5.4%
- 広島ガス:4.1%
電力・ガス業界労働生産性ランキング
電力・ガス業界労働生産性ランキングトップ5は以下の通りです!
- JERA:3,401万円
- 東京ガス:699万円
- K&Oエナジーグループ:621万円
- 北海道ガス:477万円
- 大阪ガス:453万円
電力・ガス業界まとめ
電力・ガス業界の中で優良(ホワイト)企業の条件を全て満たす企業は東京ガスと東邦ガスでした!
電力業界は原油価格の高騰によって、大きな影響を受けている一方で、東京ガスと東邦ガスはしっかりと利益を確保しているのが流石ですね。
東京ガス
- 売上高:【5位】3兆2,896億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:【1位】13%(≧6%)
- 労働生産性:【2位】2,504万円(≧300万円)
東京ガスは日本の大手エネルギー企業です。同社は、現在のビジネス環境が激変する中で、「脱炭素化」、「デジタル化」、「価値観の多様化」、「競合激化」という課題に対応すべく、経営ビジョン「Compass2030」を策定し、自らを変革し続ける企業としての方向性を示しています。
具体的な取り組みとして、以下の3つの主要戦略を立てています:
- エネルギー安定供給と脱炭素化の両立:再エネや水素などの先進的な脱炭素分野への投資を進めつつ、バリューチェーン全体の柔軟性を高め、変動増大に対処します。また、LNG(液化天然ガス)を活用して、多様な価値を最大化します。
- ソリューションの本格展開:地域密着のお客様との接点を強化し、デジタル技術を活用して脱炭素や最適化などの価値提供を拡充します。これにより、エネルギー以外の事業領域にも進出し、新たな成長を目指します。
- 変化に強いしなやかな企業体質の実現:エネルギー分野の生産性を向上させるとともに、成長分野への投資を強化し、財務基盤や人的資本経営を強化します。これにより、持続的な成長と企業価値向上を図ります。
特に、CO2ネット・ゼロの実現に向けて、再エネや水素などの脱炭素分野への投資を進めるとともに、技術開発にも力を入れています。
具体的には、再エネ電力から製造した水素を使ってCO2からメタンを合成する技術(メタネーション)の開発や、浮体式洋上風力などの先進的な技術の実用化に取り組んでいます。
東邦ガス
- 売上高:7,060億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:【5位】6%(≧6%)
- 労働生産性:【5位】688万円(≧300万円)
東邦ガスは、創立から100年以上の歴史を持つ日本のエネルギー会社です。エネルギー事業者として、都市ガスおよびLPG(液化石油ガス)の供給を主な事業としています。都市ガスは主にガスパイプラインを通じて家庭や企業に供給され、LPGは液体の状態で供給されるエネルギーです。
現在の事業環境では、2050年までにカーボンニュートラル(CO2排出をゼロにする)を実現することやデジタルシフトの推進、サステナビリティへの要請など、さまざまな課題に直面しています。これらの変化に対応するために、グループビジョンを策定し、中期経営計画を立てています。
中期経営計画では、カーボンニュートラル推進、エネルギー事業の進化、多様な価値の創造、SDGsへの貢献を重要なテーマと位置づけており、これらに向けた取り組みを進めています。
電力・ガス業界の業績が昨年度に比べて下がったのは原油価格の高騰です。
やはり、電力・ガス業界はエネルギーの影響を受けやすいのでしょうね。
電力・ガス業界については、「電力・ガス業界の優良(ホワイト)企業ランキング記事」「電力業界についての記事」「ガス業界についての記事」でも詳しく解説しています。
通信業界
携帯電話やパソコンを利用するためのネット回線を管理する「通信」業界。
通信業界に所属するのは以下の企業です。
- 日本電信電話(NTT)
- NTT東日本
- NTT西日本
- NTTデータ
- NTTドコモ
- NTTコミニュケーションズ
- KDDI
- ソフトバンク
- 楽天モバイル
- 沖縄セルラー電話
- UQコミュニケーションズ
- 中部テレコミュニケーション
- ソニーネットワークコミュニケーションズ
- オプテージ
- アルテリア・ネットワークス
- STNet
- エネルギア・コミュニケーションズ
- QTnet
- J:COM
- ビッグローブ
ちなみに、NTT東日本、NTT西日本、NTTデータ、NTTドコモ、NTTコミニュケーションズはNTTグループの会社です。
また、ソフトバンクはソフトバンクグループの会社の一つ、楽天モバイルは楽天グループの会社の一つで、同じ企業でないことには注意してください!
正確には日本電信通信(NTT)の中にNTT東日本やNTTデータなども含まれるのでが、今回のランキングでは別の企業として紹介します!
通信業界売上高ランキング
通信業界売上高ランキングトップ5は以下の通りです!
- NTTドコモ:5兆8,702億円
- KDDI:5兆4,467億円
- ソフトバンク:2兆8,749億円
- NTTデータ:2兆5,519億円
- NTT東日本:1兆7,180億円
通信業界営業利益率ランキング
通信業界営業利益率ランキングトップ5は以下の通りです!
- 中部テレコミュニケーションズ:25%
- ソフトバンク:22.2%
- 沖縄セルラー電話:20.7%
- KDDI:19.4%
- NTTドコモ:18.3%
通信業界労働生産性ランキング
通信業界労働生産性ランキングトップ5は以下の通りです!
- UQコミュニケーションズ:36億937万円
- NTT西日本:1億56万円
- NTT東日本:5,486万円
- NTTドコモ:4,683万円
- 沖縄セルラー電話:3,964万円
通信業界まとめ
優良(ホワイト)企業の3条件に当てはまる企業が8企業も存在します。
通信業界は他のインフラ業界に比べても、ライバル企業が少ないところが魅力ですよね。
以下が通信業界における優良(ホワイト)企業です。
- 日本電信電話(NTT)
- NTT西日本
- NTT東日本
- NTTドコモ
- KDDI
- ソフトバンク
- NTTコミュニケーションズ
- J:COM
日本電信電話(NTT)
- 売上高:【1位】13兆1,361億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:14%(≧6%)
- 労働生産性:602万円(≧300万円)
日本電信電話(NTT)は、通信および情報技術分野で幅広い事業を展開しています。その中核事業は以下の通りです。
- 総合ICT事業: 携帯電話事業、国内電気通信事業、国際通信事業、ソリューション事業、システム開発事業を主要な柱とし、幅広い通信サービスやITソリューションを提供しています。例えば、携帯電話サービスやブロードバンド通信サービスを含みます。
- グローバル・ソリューション事業: コンサルティング、システム・ソフトウェア開発、ネットワークシステム、クラウド、グローバルデータセンターなどを提供しています。企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、多岐にわたるITソリューションを提供しています。
- 不動産・エネルギー事業: 不動産の開発や賃貸、エネルギー供給などを行っており、ビジネスポートフォリオの多様性を高めています。
主要サービス:
- 携帯電話サービス: 携帯電話通信サービス。
- ブロードバンド通信サービス: インターネット接続を高速かつ安定して提供するサービス。固定回線やモバイル回線などが含まれます。
- クラウドサービス: オンライン上でデータやアプリケーションを管理・利用できるサービス。
- データセンタサービス: サーバーやネットワーク機器を保管し、セキュリティや冗長性を確保しながら運用するサービス。
NTT西日本
- 売上高:1兆5,016億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:9%(≧6%)
- 労働生産性:【1位】8,431万円(≧300万円)
NTT西日本は、日本テレコムの地域子会社のひとつで、西日本地域を中心に、固定電話、携帯電話、光ファイバー通信、インターネットなどの通信サービスを提供しています。同社は、グローバルな時代のニーズに応え、ICT技術を活用した多様なサービスを展開しています。
一方で、NTT西日本は、ICT技術の進化に伴い、ビジネスモデルの変化や市場環境の変化に直面しています。同社は、顧客ニーズに合わせた新しいサービスの開発や、AIやIoTなどの最新技術を活用したソリューションの提供など、新たな事業展開にも取り組んでいます。
NTT東日本
- 売上高:1兆7,022億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:17%(≧6%)
- 労働生産性:【2位】5,612万円(≧300万円)
NTT東日本は、日本テレコムの地域子会社のひとつで、東日本地域を中心に、固定電話、携帯電話、光ファイバー通信、インターネットなどの通信サービスを提供しています。同社は、グローバルな時代のニーズに応え、ICT技術を活用した多様なサービスを展開しています。
NTT東日本は、同じく日本テレコムの地域子会社であるNTT西日本と比較すると、通信サービスの提供エリアが異なることが挙げられます。NTT東日本は、主に東京や関東地方を中心としたエリアでサービスを提供しています。また、NTT東日本は、大規模な災害が発生した際に、災害用伝言ダイヤルや防災情報提供サービスなど、災害時の情報伝達にも取り組んでいます。
NTTドコモ
- 売上高:【5位】2兆8,998億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:【3位】20%(≧6%)
- 労働生産性:2,511万円(≧300万円)
NTTドコモは、日本を代表する大手携帯電話会社のひとつで、世界最先端の携帯通信技術を導入し、モバイル社会の発展を牽引しています。同社は、固定電話、インターネット、スマートフォン、IoTなどのサービスを提供し、ユーザーに豊かなコミュニケーションを提供しています。
一方で、NTTドコモは、激しい競争環境に直面しており、新たなビジネスモデルの構築や、顧客ニーズに合わせたサービスの提供など、事業の拡大や多角化にも取り組んでいます。また、5Gの普及に向けて、基地局の整備やエッジコンピューティングの活用など、技術的な進化にも注力しています。
KDDI
- 売上高:【3位】5兆6,717億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:【4位】19%(≧6%)
- 労働生産性:2,273万円(≧300万円)
KDDIは、日本を代表する大手携帯電話会社のひとつで、世界最先端の通信技術を導入し、顧客に高品質な通信サービスを提供しています。同社は、固定電話、携帯電話、インターネット、クラウドサービスなどのサービスを提供し、幅広いユーザー層に対応しています。
NTTドコモとの違いについては、KDDIは、光回線サービスやクラウドサービスなど、NTTドコモが提供していないサービスも展開している点が挙げられます。また、NTTドコモが、携帯電話事業に特化しているのに対して、KDDIは、固定電話やインターネット、クラウドサービスなど、幅広い分野に事業を展開している点も異なります。
ソフトバンク
- 売上高:【2位】5兆9,119億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:18%(≧6%)
- 労働生産性:1,803万円(≧300万円)
ソフトバンクは、日本を代表する大手通信会社のひとつで、携帯電話、固定電話、インターネット、ロボット、金融など、多岐にわたる事業を展開しています。同社は、次世代の通信インフラやテクノロジーを活用した新しいサービスの開発に注力しています。
一方で、ソフトバンクは、新たなビジネスモデルの構築や、AIやIoTなどの最新技術を活用したソリューションの提供など、事業の拡大や多角化にも取り組んでいます。同社は、AIを活用した金融サービスや、IoTを活用したスマートシティの実現など、社会的に貢献する取り組みにも注力しています。
また、ソフトバンクは、スポーツにも力を入れており、野球チームのソフトバンクホークス含め、多くのスポーツチームに出資しています。同社は、スポーツを通じた地域活性化や、若者の健康増進にも貢献しています。
NTTコミニュケーションズ
- 売上高:6,491億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:17%(≧6%)
- 労働生産性:961万円(≧300万円)
NTTコミュニケーションズは、日本を代表する大手通信会社のひとつで、グローバルに展開する企業のICT化を支援する事業を展開しています。同社は、クラウドサービス、ネットワークサービス、セキュリティサービスなどのICTソリューションを提供し、顧客企業の業務効率化やグローバル展開の支援を行っています。
NTTコミュニケーションズの事業として例えば、同社の「エンタープライズクラウド」は、グローバルに展開する企業の情報システム基盤をクラウド上に構築し、企業の業務効率化やグローバル展開を支援するサービスです。このサービスには、データセンターやネットワークの提供、アプリケーションの提供、運用保守、セキュリティ対策などが含まれており、顧客企業の多様なニーズに対応することができます。
J:COM
- 売上高:8,288億円(≧3,000億円)
- 営業利益率:13%(≧6%)
- 労働生産性:684万円(≧300万円)
J:COMは、1995年に設立された地域密着型の放送・通信事業者で、多彩なサービスを提供しています。企業理念は、「もっと、心に響かせよう。もっと、暮らしを支えよう。明日を、未来を、拓いていこう。」です。
主要な事業分野:
- 放送・配信サービス: “J:COM TV” は、多くのチャンネルとネット動画サービスを組み合わせ、視聴者に新しいエンタテインメント体験を提供します。音声操作や検索、カスタマイズされたレコメンデーション、スマートデバイスからの視聴も可能です。
- 通信サービス: “J:COM NET”は、次世代AI Wi-Fiを通じて高速インターネットを提供し、リモートワークやエンターテインメントに最適です。 “J:COM MOBILE”は、5Gに対応し、セキュリティとサポートに優れています。また、便利な機能を備えた “J:COM PHONE” も提供しています。
- 生活安心サービス: お客様の生活に安心感を提供するために、保険サービスやオンライン診療などを提供しています。
- エネルギーサービス: “J:COM 電力” は、お得な価格で環境に配慮した電力を提供しています。
通信業界に関しては「通信業界優良(ホワイト)企業ランキング」「通信業界についての記事」でも詳しく解説しています。
ランキング上位企業に内定する方法
ランキング上位企業に内定するためには、エントリーシートと面接の両方が重要な役割を果たします。
エントリーシート
まずエントリーシートについて、過去に内定した先輩のエントリーシートを参考にすることで、ランキング上位企業の志望動機や自己PRの書き方、そしてアピールすべき経験やスキルなどを学ぶことができます。就活会議やキャリchなどのサービスを利用することで、無料で入手することができます。
これらのサイトでは、過去に内定を獲得した先輩たちのエントリーシートが公開されており、参考にすることができます。
面接
また、面接においては、ChatGPTをはじめとする人工知能を活用して、想定質問を考え、何度も練習することが大切です。自分自身の答えや表現方法を確認し、改善していくことで、自信を持って面接に臨むことができます。
さらに、企業の情報収集や業界の動向についても深く理解することが重要です。企業のホームページやSNS、または業界専門誌や書籍などを読み、情報を収集することで、面接での回答や質問に対して、適切かつ深い洞察力を持って答えることができます。
ChatGPTとは人工知能の一種で、自然言語処理を利用してテキストデータの生成や文章の自動生成が可能です。
ChatGPTを活用することで、エントリーシートをより効率的かつ的確に作成することができます。
まとめ
今回の記事では優良(ホワイト)企業は儲かっている企業だと説明し、儲かっている企業の条件として以下の3つを定義し、各企業のランキングを行いました。
- 売上高:3,000億円以上
- 営業利益率:6%以上
- 労働生産性:300万円以上
そして、それらの条件を満たす企業は以下の企業たちでした。
- JR東海
- 阪急阪神HD
- JR九州
- 日本郵船
- 商船三井
- 川崎汽船
- 東京ガス
- 東邦ガス
- 日本電信電話(NTT)
- NTT東日本
- NTT西日本
- NTTドコモ
- KDDI
- ソフトバンク
- NTTコミニュケーションズ
- J:COM
インフラ業界を目指す就活生・転職者は上の企業たちもぜひチェックして欲しいですし、面接やES作成前にしっかりと準備をして欲しいです。
面接・ES対策は「SDGsの対策記事」「【今からでも間に合う】プログラミングを使った「ガクチカ」「強み」の作り方記事」でも解説しています!
また、コロナが落ち着いたら、航空業界、鉄道業界の企業も優良(ホワイト)企業の条件に当てはまるようになってくると思います。
そして、ぜひ今回紹介した「売上高」「営業利益率」「労働生産性」の評価方法を他の業界などにも応用してみてください。
ちなみに、今回の指標を◯年間達成し続けている企業などの視点で分析すると、より強い企業を見つけることができますよ!
また、今回のような手法をするために必要な業界の絞り方については「業界地図を使った業界の絞り方解説記事」でも詳しく説明しています。
エントリーシートの書き方については「ChatGPTと先輩のエントリーシートを活用した完璧なエントリーシート作成方法」「ChatGPTが自動で作成した衝撃のエントリーシートを12例紹介」などの記事を参考にしてください!