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【就活・通信業界】NTTとは?NTTグループとは?決算書から各社の特徴をわかりやすく解説!

ネットワーク

お疲れ様です。

インフラ業界総合職で昨年まで新卒の採用担当をしていたゆうゆうです。

「通信インフラに興味があるけど企業ごとの違いがわからない」

「NTTって名前が付く企業がたくさんあるけど何が違うの?」

って思ってませんか?

大丈夫です

今回の記事を読んでいただければ、「NTTとは何か?」「NTTグループとは何か?」を理解することができます!

パソコン

今回説明するのは以下の内容です。

  • NTTとは何か
  • NTTグループとは

今回の記事では以下のような読者を想定しています。

  • NTTグループに興味がある就活生 ← メイン
  • NTTグループへの転職を考えてる人
  • NTTグループへの投資を考えてる人

それでは説明していきます。

NTTとは何か?

電話

NTT(日本電信電話)はインターネット回線業界の最大手企業です。

NTTとはNippon Telegraph and Telephoneの略でして、企業規模は以下のような感じです。

  • 売上高:11兆9,349億円
  • 営業利益:1兆6,713億円
  • 従業員数:303,350人

営業利益率は驚異の14%

ちなみに営業利益率は5%を越えると優秀な企業だと覚えていてください。

また、通信キャリアの3分の2のシェアをNTTグループが占めているのもびっくりですよね。

サービス内容

NTTの主なサービスは以下の2つです。

  • フレッツ光
  • 光コラボ

フレッツ光

NTTグループは「フレッツ光」ブランドで回線サービスの販売

光コラボ

2015年から始まった回線サービスを希望する事業者に卸売りをする「光コラボ」というサービスを実施

アプリ

ここで特に覚えてて欲しいのが、「光コラボ」がB to B事業であることです。

しかも、契約数の首位は身内のNTTドコモで、2位はソフトバンクです!

これって実は本当にすごいことなんです。

ソフトバンクは携帯の解約数で稼ぐ会社なのに、携帯と送受信するための光ケーブルは他社のを利用しているんです。

人間の体でいうと血管を抑えられているようなものです。

NTTは元国営事業

携帯電話

NTTの誕生背景は日本電信電話公社という元国営事業が民営化したことに始まります。

ちなみに、民営化とは国が経営していた事業を民間企業に変えることでして、NTTの他にJRや日本郵政などが同じように民営化しています。

民営化の理由は「通信の自由化」です。

1980年代に発生した第2次オイルショックより財政が悪化しました。

そこで政府は費用削減の一環として、日本電信電話公社などの国営事業を国でコントロールするより、市場で競争させた方が効率的な経営になるだろうと考え、日本電信電話公社を民営化、つまり通信の自由化を実施しました。

これこそが民営化の背景です。

NTTグループ所属企業

NTTグループの特徴として「通信の違い」によって会社が分けられていることがあります。

NTTグループは以下の企業の総称となってます。

  • NTT東日本(地域通信事業)
  • NTT西日本(地域通信事業)
  • NTTデータ(データ通信事業)
  • NTTドコモ(移動通信事業)
  • NTTコミニュケーションズ(長距離国際通信事業)

以下、企業ごとに解説していきます!

NTT東日本とは

パソコン
  • 売上高:1兆7,261億円
  • 営業利益:2,640億円
  • 従業員数:5,085人

新潟、長野、山梨よりも東側を拠点に展開するNTT東日本。

地域通信事業代表のグループ会社です。

グループ会社とは思えない事業規模の大きさですよね。

ちなみに営業利益率は15%です。

NTTグループの地域通信事業を担っている企業です。

NTT東日本のサービス区分

ネットワーク

2001年からのわずか20年間でフレッツ光の契約数が0件から1272万件となっています。

本当にすごい。

日本人の10人に1人が使ってる計算ですね。

ちなみに、ADSLと光回線(フレッツ光)の違いは電話回線の違いです。

ADSLは従来の電話回線であるメタルケーブルを使用し、フレッツ光は光ファイバを使用しています。

通信速度が最大の違いでADSLは50Mbpsに対して、光ファイバは1Gbpsです。

つまり、単純に20倍以上フレッツ光の方が速度が速いです。

NTT西日本とは

アプリ
  • 売上高:1兆5,059億円
  • 営業利益:1,558億円
  • 従業員数:1,600人

富山、岐阜、静岡より西側を拠点とするNTT西日本。

地域通信事業代表のグループ会社です。

担当領域に離島を多く所有するため、コスト負担は大きめです。

NTTグループの地域通信事業を担っている企業です。

NTT西日本のサービス概況

携帯電話

以下の図はNTT西日本とNTT東日本の光サービスの比較表です。

NTT西日本NTT東日本
光サービス983万件1,272万件

NTT東日本と比較してくれてますが、やはり光サービスが大きなウェイトを占めていますね。

しかし、従業員数がNTT東日本(5,085人)と比較して3分の1以下のNTT西日本(1,600人)がこれだけ肉薄した成績を納めてるのって普通にすごいですよね!

NTTデータとは

歩きスマホ
  • 売上高:2兆3,186億円
  • 営業利益:768億円
  • 従業員数:139,500人

クラウド事業、テレワーク事業、スマート農業事業、ITサービス事業、ソフトウェア事業などなど、なーんでもやってるな、と感じるNTTデータ。

データ通信事業代表のグループ会社です。

NTTデータの特徴

NTTデータはシステム開発専業系で、国内企業の最大手です。

  • 官公庁の仕事を獲得しやすい
  • 海外に強い

官公庁の仕事を獲得しやすい

特に、官公庁の大型案件を獲得しやすいという特徴があります。

(元、国営事業だからでしょうね)

海外に強い

信号

従業員数も凄まじいですね。

ちなみに、従業員のうち約95,000人が海外グループです。

なぜこれだけ海外グループに従業員が多いかというと、海外企業のM&Aに積極的だからです。

※M&Aとは他の企業を買収・合併すること

特に、PCで有名なDELLを買収し、北米に事業領域を拡大していく姿など本当にすごいですよね。

NTTデータの事業領域

パソコン

以下の図は2020年度のNTTデータのセグメント別決算資料の数値です。

2020年度売上高
公共・社会基盤4,137億円
金融5,055億円
法人・ソリューション4,280億円
北米4,193億円
EMEA・中南米4,497億円

NTTデータの事業領域が以下の5つに分類されているのがわかりますね。

  • 公共・社会基盤
  • 金融
  • 法人・ソリューション
  • 北米
  • EMEA・中南米

NTTドコモとは

繋がり
  • 売上高:4兆7,252億円
  • 営業利益:9,132億円
  • 従業員数:22,955人

NTTグループ最大の売上高を誇るNTTドコモ。

移動通信事業代表のグループ会社です。

NTTドコモの事業領域

NTTドコモの事業領域はとにかく広いです。

なんでもやってます。

具体的な事業領域は以下の内容です。

  • 5G
  • キャッシュレス
  • eスポーツ
  • 携帯電話事業者
  • インターネット回線
  • 音楽
  • 動画配信サービス
  • 出版
  • コンビニエンスストア
  • ネット通販

めっちゃ多いですよね。

簡単に解説していきますね。

5G

コード

5Gを活用したい顧客同士のマッチングを推進しています。

また、地方自治体を巻き込む事業など、さすがは元国営企業という感じのビジネスを展開しています。

5Gについては、「5Gについて解説した記事」でも詳しく説明しています。

キャッシュレス

dポイントを利用した「d払い」「iD」の2本柱で現金代替を推進しています。

eスポーツ

「X-MOMENT」というeスポーツリーグを経営しています。

携帯電話事業者

携帯電話

国内シェアの4割を占める携帯電話事業です。

ahamoも新しく始まり、これからの動きが見逃せないですよね。

インターネット回線

ドコモ光を展開し、KDDIと顧客獲得争いを繰り広げています。

音楽

アプリ

dヒッツという定額音楽サービスを展開しています。

動画配信サービス

ニュース動画や音楽ライブに強みを持つdTVをエイベックスと提携して展開しています。

出版

電子書店「dブック」、電子雑誌書店「dマガジン」を運営しています。

コンビニエンスストア

ローソンと業務連携し、ローソンを利用することでドコモの様々なサービスを利用できるようにしています。

ネット通販

マガシークという子会社を通して衣料品ネット通販を行っています。

NTTドコモのセグメント別の数字

アプリ

下の図はNTTドコモの2020年度決算のセグメント別の数字です。

2020年度営業収益
合計47,252億円
通信事業36,870億円
スマートライフ領域9,977億円

決算を見てわかるように通信サービスが収益の中の大きなウェイトを占めていますね。

それにしても大きな会社ですね。

NTTコミュニケーションズとは

ネットワーク
  • 売上高:1兆704億円
  • 営業利益:1,190億円
  • 従業員数:11,600人

長距離国際通信事業代表のグループ会社です。

NTTコミュニケーションズの事業領域

NTTコミュニケーションズの事業領域は主に以下の3つです。

  • クラウド
  • MVNO
  • インターネット回線

それぞれ簡単に説明します。

クラウド

そもそもクラウドとはクラウドコンピューティングのことを言います。

クラウドコンピューティングとは

「コンピューターやソフトウェアを自らが保有するのではなく、クラウド事業者のコンピューターやソフトウェアをネットワーク越しにサービスとして利用すること」を指します。

NTTコミュニケーションズはレンタルサーバーの強みを生かしてクラウド事業を行っています。

現在は法人ではなく、個人向けサービスに力を入れています。

MVNO

MVNOとは格安SIMを提供する事業者のことを言います。

※MVNO=Mobile Virtual Network Operatorの略

OCNモバイルONEという格安SIMサービスを展開してます。

インターネット回線

OCNブランドを所有しており、国内最大規模のインターネット光接続サービスを行っています。

NTTコミュニケーションズのセグメント

ネットワーク

下図は、NTTコミュニケーションズのセグメント別の収益です。

2020年度営業収益
合計10,370億円
データネットワーク3,830億円
ボイスコミュニケーション2,160億円
ソリューション2,350億円
クラウド基盤1,060億円

1番の稼ぎ頭がデータネットワークなのがわかりますね。

サービス内容としては高品質なネット環境をクラウドなどを通して構築することになっています。

まとめ

検索

今回の記事ではNTTとは何か?NTTグループとは何か?を説明するため、決算書から各グループ会社の特徴をわかりやすく解説してきました。

今回説明したのは以下の内容です。

  • NTTとは何か
  • NTTグループとは

そして詳細に説明したグループ会社は以下の5社です。

  • NTT東日本(地域通信事業)
  • NTT西日本(地域通信事業)
  • NTTデータ(データ通信事業)
  • NTTドコモ(移動通信事業)
  • NTTコミニュケーションズ(長距離国際通信事業)

いかがだったでしょうか?

NTTの全体像が掴めたのではないでしょうか?

通信業界に属する企業の営業成績については、「インフラ業界優良企業ランキンング記事」でも詳しく解説しています。

ポストイット

業界研究を制する者は、就職活動を制します。

少しでもこの記事が皆さんのお役に立てば幸いです。


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