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【就活/転職・海運業界】コンテナとは?ONEとは?ES・面接対策のために解説!

コンテナ船

ゆうゆう
ゆうゆう

お疲れ様です!

インフラ業界総合職で現在入社5年目のゆうゆうと申します!

こんな悩みはありませんか?
  • 海運業界志望だけど、何を勉強したら就活/転職で有利になるのか?
  • 海運業界はコンテナ輸送の割合が大きいけど、コンテナって何?すごいの?
  • ONEってなに?

海運業界は、通常イノベーションが起きにくい業界とされています。

しかし、コンテナ輸送は海運業界の仕組みを根本から変える革新的な技術です。この記事では、コンテナ輸送の概念と、日本の海運業界大手3社が統合したONEについて詳しく説明します。

今回説明するのは以下の内容です。

記事内容
  • そもそもコンテナとは何か?
  • コンテナは海運業界最大のイノベーション
  • 海運業界大手3社のコンテナ輸送「ONE」について

今回の記事では以下のような読者を想定しています。

本記事の想定読者
  • 海運業界を目指す就活生
  • 海運業界を目指す転職者
  • コンテナについて興味がある人
  • 海運業界に投資したい人

今回の参考図書はマルク・レビンソンが書かれた「コンテナ物語」という本です。

面白い本なので、興味がある人はぜひ読んでみてください。


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そもそもコンテナとは何か?

コンテナ

物流=コンテナ

コンテナは、船や鉄道、トラックなどで貨物を輸送するために使用される大型の箱です。

一般的には、TEU(Twenty-foot Equivalent Unit:20フィート相当のコンテナ)という単位で測られます。コンテナが登場する前は、貨物の輸送に多くの労働者が必要で、コストが高かったため、輸送効率は低かったです。しかし、コンテナが普及したことで、輸送コストが大幅に削減され、世界の貿易が急速に拡大しました。

コンテナは毎日船、鉄道、トラックなどで運ばれてますよね。

現在、世界では約1億8,000万個のコンテナが存在し、世界貿易の約60%がコンテナによる輸送となっています。

しかし、コンテナは1950年代に発明された技術と海運業界全体でいうと非常に新しい技術です。

なぜコンテナはこれだけ輸送に影響を与えたのでしょうか?

それはこのコンテナの発明によって、貨物の輸送コストを大きく圧縮したからです。

コンテナが普及した結果、およそ10年間で世界の工業製品貿易の伸びは工業生産高の2倍、GDPでは世界経済成長率の伸びの2.5倍となりました。

コンテナの誕生背景

都市

コンテナは、アメリカの企業家マルコム・マクリーンによって考案されました。

彼は、輸送事業の本質は、貨物を運ぶことであると考え、コンテナを用いて輸送プロセスを効率化しました。コンテナは、貨物を運ぶための均一の箱であり、クレーンや機械を使って貨物を積み降ろしすることができます。これにより、輸送コストが大幅に削減され、貨物の輸送が効率化されました。

輸送事業の本質

輸送事業の本質:列車や船を動かすことではなく、貨物を運ぶこと

コンテナが誕生するまでの輸送事業は運送コストが莫大でした。

理由としては、目的地に貨物が届くまでに複数の人間の手を渡るからです。

  1. 工場から港までの陸上運賃
  2. 港での待ち時間の費用
  3. 船に貨物を入れるための人件費
  4. 海上運賃
  5. 船から貨物を降ろすための人件費
  6. 目的地までの陸上運賃

特に、船から貨物を入れたり、降ろしたりする人件費が莫大で輸送コストの半分を占めていました。

輸送事業の問題点

輸送事業の問題点:複数の労働者を通すため輸送コストが高い

マクリーンはこの問題点は「貨物中心でない輸送システム」だと考えました。

コンテナ登場まえの世界では船に貨物を乗せるのも降ろすのも全てが人力であったため、労働者が団結してストライキを起こされるたびに輸送コストは上がり、輸送にまでかかる時間は増加しました。

つまり、輸送システムは「労働者中心」だったのです。

港

正直、貨物を送った側からするとそんな労働問題のいざこざに巻き込まれたくないですよね。

そこで、マクリーンはコンテナという均一の箱を用いて、クレーンなどの機械による自動化を行ったことにより輸送システムから労働者を減らしました。

その結果、輸送コストは大きく削減し、貨物のお送り主中心の輸送システムに生まれ変わったのです。


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コンテナは海運業界最大のイノベーション

コンテナ

コンテナは、異なる輸送モード(船舶、鉄道、トラックなど)間での積み替えを容易にし、インターモーダル輸送(異なる輸送手段を組み合わせた輸送方法)を実現する重要な役割を果たしました。

また、コンテナ輸送によって標準化が進み、世界中で同じサイズと仕様のコンテナが使用されるようになりました。これにより、取り扱いの効率化や、輸送手段間の互換性が向上し、国際貿易の拡大に大きく貢献しました。

コンテナの登場により、製造業は地元から世界へ進出し、大量生産・大量消費の時代が到来しました。コンテナは、グローバリゼーションを加速させ、世界中の労働者や消費者に大きな影響を与えるイノベーションとなりました。

さらに、コンテナ輸送は、環境面でもメリットがあることが指摘されています。例えば、複数の輸送手段を組み合わせることで、より環境に優しい輸送手段を選択することができます。また、コンテナ輸送は、貨物の損傷率を低下させる効果もあります。これにより、廃棄物の削減や環境負荷の低減につながります。

輸送コスト減少の影響

船

商品価格の下落

輸送コストが減ったことにより、貿易の増加と高速化が進みました。

その結果、貿易の拡大とともに商品価格の下落が起こりました。

というのも輸送コストが下がったことにより、たとえ遠くても安い労働力や土地があるところで生産ができるようになり、原価が大きく下がったからです。

生活水準の上昇

安い商品を輸入できるようになったことにより、世界中どこでも安価に商品を手に入れることができるようになりました。

労働者権利の弱体化

輸送コスト減少の結果、国際競争に晒されるようになりました。

そのため、どこからでも材料を調達できるようになり、経営者は労働者との交渉時に有利になりました。

なぜならば、労働者は材料などと比較して機動性に欠けるからです。

どこでも材料が調達できるということは、安く仕入れることのできる場所の労働者しか仕事を獲得することができなくなったのです。

海運業界大手3社が創設したコンテナ輸送企業「ONE」の詳細解説

愛

今回は、日本の海運業界大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)が創設したコンテナ輸送企業「ONE(Ocean Network Express)」について、その概要や特徴を詳しく解説していきます。

ONEの基本情報(2021年度)
  • 売上高:4兆253億円
  • 税引き後損益:2兆2,409億円
  • 従業員数:14,000人
  • 本部所在地:シンガポール

海運業界については「海運業界についての記事」を読んでください!

ONEの成り立ちとその目的

ONEは、2017年に日本郵船、商船三井、川崎汽船のそれぞれのコンテナ事業を統合して設立された新たな会社です。統合の背景には、これら3社が海運業界での競争力を強化し、シナジー効果を生み出すために手を組んだという狙いがあります。

ONEは、運航船舶数:220隻世界事業拠点:110カ国以上運航航路数:130航路を誇り、世界シェア6位を維持しています。さらに、ONEは独自の濃いピンク色のコンテナ船で知られており、その姿が各港で目立つ存在となっています。

ONEの競争力
  • 運航船舶数:220隻
  • 世界事業拠点:110カ国以上
  • 運航航路数:130航路
  • グローバルシェア:6位

ONEの事業展開とサービス

ONEは、グローバルなネットワークを活用し、顧客に高品質で効率的なコンテナ輸送サービスを提供しています。そのサービスには、ドア・トゥ・ドア輸送(積み地から降ろし地まで一貫した輸送サービス)、リーファーコンテナ輸送(冷蔵・冷凍コンテナによる温度管理輸送)、特殊貨物輸送(大型・重量物や危険物などの特殊な貨物の輸送)などが含まれます。

また、ONEは持続可能な経営を目指しており、省エネルギー型船舶の開発やCO2排出量の削減などの環境対策にも力を入れています。さらに、最新技術の導入やデジタル化を進めることで、サプライチェーンの効率化や運用コストの削減にも取り組んでいます。

ONEの将来展望と業界へのインパクト

ONEは世界シェアの7%を占めており、今後も海運業界において大きな成長が期待されています。特に、グローバル経済の復興や、eコマースの拡大に伴い、コンテナ輸送需要は増加傾向にあるため、ONEのビジネスチャンスも広がることが予想されます。

さらに、ONEは、かつてライバルだった企業が共同で事業を展開することで、業界全体の競争力強化やイノベーションの促進に貢献しています。これにより、海運業界は今後、より効率的で環境に配慮したサービスを提供し、顧客ニーズに迅速に対応する能力を高めることができると期待されています。

ONEへの出資比率
  • 日本郵船:38%
  • 商船三井:31%
  • 川崎汽船:31%

また、ONEの成功は他の海運業界企業にも影響を与え、業界全体での事業統合や協業の動きが加速する可能性があります。

ONEのような企業が先駆けとなり、海運業界のデジタル化や環境対策が進むことで、グリーンなサプライチェーンの構築持続可能な物流の実現につながり、経済活動全体の持続可能性に寄与することが期待されます。

ONEの財務諸表情報

Ocean Network Express(ONE)は、2022年春からサービス変更を実施し、アジアから北米・欧州への航路をより迅速かつ柔軟に対応できるように改編。また、新造船(TEU型:コンテナ積載量を示す単位)を投資し、運行能力を向上させる予定です。

アフリカへのサービスも見直し、2つの新しいサービスに分割することで、安定した運行とお客様の利便性向上を図ります。

冷凍・冷蔵貨物の需要増に対応するため、リーファーコンテナ(冷凍・冷蔵貨物専用のコンテナ)を新規調達し、リーファービジネスを強化。

さらに、ONEは環境保全や地域貢献を積極的に行い、サンゴ礁保全活動に参画するなど、社会貢献にも力を入れる予定です。

海運業界企業の経営成績については「インフラ業界優良ランキングの記事」でも詳しく解説しています。

まとめ

都市

この記事では、海運業界志望の就活生・転職者向けに「コンテナとは何か?」および「ONEとは何か?」について解説しました。

まず、コンテナは貨物輸送の効率化を目的とした、標準化された大型の箱であり、世界中の物流に欠かせない存在です。コンテナ輸送は、荷物の積み下ろしや移動が迅速に行えるため、グローバルな物流の効率化に大きく貢献しています。

次に、ONE(Ocean Network Express)について解説しました。ONEは、日本の海運業界大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)が統合したコンテナ輸送事業で、世界的なネットワークを活用して顧客に高品質なサービスを提供しています。また、ONEは環境対策やデジタル化に力を入れ、業界全体の競争力強化やイノベーション促進に貢献しています。

これからの海運業界は、ONEのような企業が先駆けとなり、デジタル化や環境対策が進むことで、持続可能な物流やグリーンなサプライチェーンの実現に向けた取り組みが期待されます。

就活生・転職者の皆さんにとって、この記事がコンテナ輸送やONEに関する理解を深める助けとなり、今後の業界動向に対する関心を高めるきっかけになれば幸いです。海運業界がどのように変化し、ONEがどのように発展していくのか、今後の動向に注目していきましょう。

また、インフラ業界のイノベーションに興味がある人は「モビリティ革命”MaaS”」についても調べてみていただきたいです。

MaaSについては「SDGsとMaaSの関係性についての記事」でも詳しく解説しています。


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このブログではインフラ業界志望者のための記事を多数準備しています。

インフラ業界については「インフラ業界についての記事」「インフラ業界優良企業ランキング記事」でも詳しく解説しています。


2 COMMENTS

アバター のぶ

ONE Japanは日本におけるただの代理店ですよ。ONEの本体はONE Japanではなく、シンガポールにあるOcean Network Express Pte. Ltd. です。

ゆうゆう ゆうゆう

のぶさんご指摘頂きありがとうございました!
誤った理解をしていました。
おかげで記事内容の誤記に気づき訂正することができました🙇‍♂️
本当にありがとうございます!!!

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