お疲れ様です!
インフラ業界総合職で現在入社5年目のゆうゆうと申します!
5Gってよく聞くけど何ができるようになるの?って思っていませんか?
特に通信業界を希望する人は業界研究をしていく過程で5Gは必ず目にする言葉ですし、5Gを知らないと志望企業が何をしているのかを理解するのに苦労すると思います。
でも、大丈夫です。
今回の記事を読んでいただければ、就職活動・転職活動をしていく上で必要な量の5G知識が身につきます。
今回説明するのは以下の内容です。
- 5Gとは何か?
- 5Gで何ができるか?
- 通信業界各社の5Gへの動き
それでは説明していきます!
5Gとは何か?
5Gの機能
5Gの基本的な機能は以下の3点です。
- 超高速・大容量
- 超低遅延
- 同時多数接続
超高速・大容量
5Gは現在の4Gのおおよそ100倍の超高速通信が可能になります。
超低遅延
これまでの携帯電話などと異なり、通信のタイムラグがなくなります。
同時他接続
さまざまなセンサー類や端末が非常に多数繋がることができるようになり、大量のデータ収集が容易になります。
5G機能の具体例
それでは、5G機能の具体例として車の自動運転を説明させてください。
車の自動運転には5G機能の内、特に「超低遅延」が重要です。
なぜなら、車の運転において少しでも通信にタイムラグがあると事故に繋がるからです。
時速100kmで走る車に1秒のタイムラグがあったとします。
突然、目の前のバイクが転倒し、車は急ブレーキをかけようとします。
しかし、1秒の通信タイムラグがあるため、ブレーキがかかるまで1秒間進んでしまいます。
時速100kmの車は1秒間で約30m進みます。
3〜4秒の通信タイムラグがあると100m近く走ってしまいます。
恐ろしいですよね…
そのため、自動運転には5Gの3つの機能が必要ですし、特に超低遅延は必須の機能なんです。
5Gのすごい技術
それでは5Gのすごい技術として以下の3つの技術を説明していきます。
- ビームフォーミング技術
- フェイズドアレイアンテナ技術
- エッジ・コンピューティング技術
そもそも電波とは?
5Gのすごい技術を説明する前に電波について簡単に説明させて下さい。
5Gはざっくり言うと「今まで以上に高い周波数の電波を出す技術」です。
電波とは電気の波のことをいいます。
この波に信号を乗せることで通信を行います。
電波の性質
電波の性質についても簡単に説明させてください。
- 周波数が高いほど直進性が高く、雨などの影響を受けるため遠くまで届かない
- 周波数が高いほど、情報伝達量が多くなる
- 周波数が高いほど、高度な電波の利用技術が必要
5Gの課題
5Gは上でも説明した通り高周波のため、「電波の直進性が強く、遠くまでとで届かない」という課題があります。
ビームフォーミング技術
4Gまでの電波は円状に広がるものでした。
しかし、5Gに利用されるビームフォーミング技術はまじですごいです。
どうすごいかというと、電波を楕円状に発射する技術です。
そのため、電波がアメリカンフットボールみたいな形になって遠くまで届くようになったんです。
フェイズドアレイアンテナ技術
4Gまでの電波は同じ周波数を出せないと言う特徴がありました。
と言うのも、電波は同じ周波数とぶつかると打ち消しあってしまう特徴を持っているからです。
ここで活躍するのがフェイズドアレイアンテナ技術です。
フェイズドアレイアンテナはビームフォーミング技術でアメリカンフットボール状にした電波をたくさん発射できるようにする技術です。
イメージとしてはバナナみたいな感じですね。笑
この結果、同じ周波数の電波を同時に出せるようになりました。
エッジ・コンピューティング技術
エッジコンピューティングは通信速度を上げるための技術です。
4Gまでの携帯電話通信の流れは以下みたいな感じでした。
- 携帯(何かを調べたい)
- 近くのアンテナ
- 光ファイバ(LANケーブル)
- コアネットワーク(ネットワークの脳みそ的な場所)
- 光ファイバ
- 近くのアンテナ
- 携帯(欲しい情報が返ってくる)
しかし、エッジコンピューティングは光ファイバとコアネットワークを使わずに情報を与えてくれる技術です。
つまり、5Gだとこんな動きに変わります。
- 携帯(何かを調べたい)
- 近くのアンテナ(代理の脳みそ)
- 携帯(欲しい情報が返ってくる)
早いですよね笑
この技術は、よく体の反射に似ていると言われます。
※反射:ヤカンなど熱いものを触ったら手が勝手に引っ込むことなどの行動をいう
5Gで何ができるか?
すでにできていること
実は日本はほとんどないんです。
と言うのも、まだ5Gが利用できるほど5Gの設備が日本に整備されてないからです。
将来できること
5Gでできるようになることは具体的に以下のような内容があると言われています。
- 車の自動運転
- 遠隔医療
- VR
しかし、実際は整備されてみないとどんなことが起きるか分からないと言うのが現状です。
そのため、5Gのアイデア大会なども世界で行われておりその事例も共有しておきますね。
国内
総務省は2019年に5Gアイデアコンテストを行なっています。
背景としては5Gアイデアを利用した地域社会の課題解決が狙いでした。
このアイデアコンテストは各県から応募があっているため自分の住んでいる地域を調べてみてください!
自分の県からどのようなアイデアを出しているのか確認するのも面白いかもしれませんよ。
海外
5Gが特に進んでいる中国の研究段階の事例です。
やはり医療分野に期待が高まっているんですね。
通信業界各社の5Gへの動き
通信業界各社の5Gへの動きを簡単に紹介していきますね
ちなみに通信業界は以下の2パターンに分かれます!
- 固定通信企業
- 無線通信企業
固定通信企業
光ファイバのような光回線による有線を無線通信事企業に貸し出す企業を指します。
※つまり、B to B ビジネスです。
以下のような企業が該当します。
- NTT東日本
- NTT西日本
NTT東日本
NTT東日本は東京大学と「ローカル5Gオープンラボ」を共同で設立し、5Gを利用するための方法を検討しています。
NTT西日本
NTT西日本は大阪万博に向けて、「コンテナ貨物運送の効率化を5Gで実現できないか」を検討しています。
コンテナ貨物輸送を延ばせるかが海に囲まれた日本にとっては大きな課題です。
コロナ禍の到来で絶好調のコンテナ輸送を、より前進してくれたら良いですね!
コンテナ輸送に関しては「海運業界についての記事」「コンテナ輸送についての記事」でも詳しく解説しています!
無線通信企業
携帯電話などと情報をやり取りするためのアンテナを管理する企業を指します。
※つまり、B to C ビジネスです。
以下の企業が該当します。
- NTTドコモ
- KDDI
- ソフトバンク
- 楽天
NTTドコモ
NTTドコモの取組で面白いのは「オープンハウス」というバーチャル展示会です。
現在は毎年開催されており、デジタル空間の面白さが体験できます。
また、5Gを活用した大会の開催なども積極的に行なっており、力強さを感じますね。
KDDI
KDDIは多くの実証実験に挑戦していますよね。
また、都市圏への5Gインフラ拡大にも積極的なイメージがありますよね。
特に、鉄道沿線近くへの5G拡大に積極的な印象がありますよね。
ソフトバンク
ソフトバンクはネットインフラ拡大よりは、そのネットインフラをどう利用するかに力を入れてます。
特に、法人の巻き込み方が非常にうまいです。
現在、ソフトバンクは「ソフトバンク5Gコンソーシアム」と言う5Gに関わるパートナーを集め、実験と商用化を目指すリーダーとして5Gの推進を行なっています。
楽天
他の3社と比べるとやや遅れをとっているイメージのある楽天。
しかし、自社にサッカーチームを持つことなどを活かして5Gの実験を進めているんです。
楽天が所有しているヴィッセル神戸を利用して、選手の動きをARで表示するような実験を行なっています。
選手の背番号だったり、オフサイドラインなどが自分の携帯内に表示されたりして楽しめるそうです。
サッカーが好きな僕からしても5Gを利用したサッカー観戦は早く実現して欲しいです。笑
通信業界の具体的な経営数字の比較は「インフラ業界優良企業ランキングの記事」でも詳しく解説しています!
まとめ
今回の記事では通信業界を目指す就活生向けに5Gについて以下の内容を解説しました!
- 5Gとは何か?
- 5Gで何ができるか?
- 通信業界各社の5Gへの動き
今後も5Gのトレンドは続きますし、通信業界による5Gの整備が終わると次は他の業界が5Gをどう活用するのかというフェーズに入ってきますよね。
ぜひ教養の一環としても5Gのニュースを確認してみてください。
また、面接での気になるニュースの答え方については「当日の朝でも間に合う「気になるニュース」の対策」についての記事でも解説しています。
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