お疲れ様です!
インフラ業界総合職で現在入社5年目のゆうゆうと申します!
こんな悩みはありませんか?
- ANAとJALの違いがわからない、面接で志望動機を聞かれたら何て答えよう
- 今後の航空業界ってどうなるの?就職/転職しても大丈夫?
今回の記事を読んでいただければ航空業界の全体像・今後の動向、ANAとJALの違いがわかり、志望動機を答えることができるようになります!
今回、紹介するのは以下の内容です!
- 航空業界とは
- ANAとJAL基本情報と特徴
- ANAとJALの違い
- ANAとJALの志望動機の答え方
- 航空業界の今後の動向
また、今回の読者は以下のような方を想定しています。
- 航空業界志望の就活生
- 航空業界志望の転職者
- 航空業界へ投資を考えてる方
それでは説明していきます。
航空業界とは
航空業界とは人や物を飛行機やヘリコプターなどで輸送して稼ぐ業界です。
空での華やかな仕事というイメージがあるため、就活生・転職者からは人気がありますよね。
ちなみに航空業界の特徴として、出張と旅行などで利益を稼ぐ構造のため、安定しているインフラ業界の中では景気の影響を受けやすいという特徴を持っています。
飛行機による輸送は通勤よりは出張や旅行がメインがだから景気に影響を受けやすいです。
航空業界の全体像
日本の航空業界には以下のような企業が所属しています。
- ANA
- JAL
- AIR DO
- ソラシドエア
- スカイマーク
- スターフライヤー
- ピーチ・アビエーション
- ジェットスター・ジャパン
- 春秋航空日本
- ジップエア トーキョー
これらの企業の中で「ANA」「JAL」はブランド路線で、高品質かつ高価格のサービスを提供している航空業界です。
そして、それら以外の企業はLCC企業です。
LCCはローコストキャリアの略。
LCC企業は低運賃で、短距離路線を高頻度で運航することで稼ぐ企業です。
つまり、日本の航空企業のほとんどがLCC企業なのです。
航空業界の各企業の営業成績に関しては「インフラ業界優良企業ランキングの記事」でも詳しく解説しています!
また、日本の航空業界ではANAの関連会社(出資を受けている企業)である「チームANA」とJALの関連会社である「チームJAL」的なグループに分けることができます。
つまり、ANAとJALと関わりのない独立した航空企業は存在しないんです。
全ての航空企業がANAかJALの傘下に入っていることから、LCC(格安航空)1企業で戦っていくのは非常に困難なことが分かりますよね。
チームANA
ANAの関連会社は以下の企業です。
- AIR DO
- ソラシドエア
- スカイマーク
- スターフライヤー
- ピーチ・アビエーション
チームJAL
JALの関連会社は以下の企業です。
- ジェットスター・ジャパン
- 春秋航空日本
- ジップエア トーキョー
ANAとJALの基本情報と特徴
ANAについて
ANAの基本情報
- 連結従業員数:約46,000人
- 連結売上高:約1兆200億円
- 営業利益:▲約1,700億円
起業理念:安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で 夢にあふれる未来に貢献します
ちなみに、ANAの読み方は「エイ・エヌ・エー」です。
「アナ」ではありません。
面接の場で間違えないようにしてください!
ANAの読み方を間違う人は多いので注意してください!
ANAの特徴
ANAの特徴は「挑戦」です。
そもそもANAはJALとは異なり、初めから民間企業です。
元々、ANAはヘリコプターを使って仕事を請け負う会社でした。
例えば、デパートの垂れ幕をヘリコプターにぶら下げて、デパートの宣伝をしてたりしてました。
その後も国際線を獲得するために創業から30年戦い続けたり、2014年に国際線の有効座席キロで初めてJALに勝つなど挑戦の連続でした。
そのため、ANAには今でも挑戦の遺伝子が色濃く残ってます。
個人的にはANAは体育会系みたいなイメージですね。
ちなみに、ANAのグループ行動指針の5つ目は「努力と挑戦」です。
覚えといてください。
ANAの挑戦事例については「MaaSとSDGsについての記事」でも詳しく解説しています!
JALについて
JALの基本情報
- 連結従業員数:約36000人
- 連結売上高:約6,800億円
- 営業利益:▲約2,300億円
起業理念:JALグループは、全社員の物心両面の幸福を追求し、一、お客さまに最高のサービスを提供します。一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。
JALは「ジャル」と読みます!
JALの特徴
JALの特徴は「安全」です。
安全を大切にする輸送業界の中でも、JALは安全という言葉に特に強い思い入れがある企業です。
理由としては「御巣鷹山へのジャンボ機墜落事故」があるからです。
1985年に群馬県の山の中にJALのジャンボ機が墜落し、520人が亡くなっています。
そして、それをきっかけにJALは安全に対する心構えを変えていきます。
安全に対する研修やミスをなくすためのマニュアル整備なども有名ですが、特にすごいと感じるのが「安全啓発センター」と言う研修施設です。
安全啓発センターとは過去の事故を風化させないためにJALが一般公開している御巣鷹山事故の展示施設です。
ここには亡くなった人の遺品や墜落した飛行機の一部や墜落前のCAさんの手記などが展示されています。
本来、過去の失敗などは外に見られたくないものです。
それにもかかわらず、御巣鷹山事故の爪痕を一般公開しているJALの姿勢からは「二度と事故など起こさせない!」と言う強い意志を感じますよね。
僕も何度か訪れたことがあるのですが、行くと心臓が鷲掴みにされているような苦しい気持ちに毎回なります。
しかし、JALに就職したい方は面接前に行くことをお勧めします!
JALの安全啓発センターは何度訪れても心が締め付けられる気持ちになります。
安全とは何か?について考えるきっかけになります。
ANAとJALの違い
線路網
両社の最も大きな違いは、路線網にあります。
ANAは国内外に広範な路線を有しており、アジアを中心に幅広い地域に就航しています。
一方、JALは北米やヨーロッパなど、遠距離の路線に強みを持っています。
この違いは、それぞれの航空会社が異なる顧客層に向けたサービスを提供していることを示しています。
機内サービス
両社の機内サービスも異なっています。
ANAは和食を中心とした日本的なサービスが特徴であり、世界的に有名なシェフとのコラボレーションや、日本文化を取り入れた演出がされることが多いです。
一方、JALは洋食や国際色豊かなサービスが特徴であり、多様な国籍の乗客に向けたサービスが提供されることが多いです。
マイレージプログラム
両社のマイレージプログラムにも違いがあります。
ANAは「ANAマイレージクラブ」を、JALは「JALマイレージバンク」をそれぞれ運営していますが、ポイントの貯め方や使い方に違いがあります。
機材
機材についても、ANAはボーイングとエアバスの両方の機材を導入しており、JALはボーイング製品を中心に採用しています。
経営方針
両社の経営方針にも違いがあります。
ANAは積極的な海外進出や、グループ企業の多角化を進める一方で、JALは事業の効率化や、顧客満足度向上に力を入れています。
新しいサービス
ANAはドローン配送サービスや、無人運転バスの運行など、新しい分野に積極的に進出しています。
一方、JALは、VR技術を用いた航空機のシミュレーションや、顧客満足度向上に向けた取り組みなど、より顧客ニーズに合わせたサービスを提供するための取り組みを行っています。
ANAとJALの志望動機の答え方
ANAの志望動機の答え方
「挑戦」というキーワードを入れましょう!
特に、あるルールに縛られた中での挑戦および成果を出した話ができると非常に評価されると思います。
理由としては、航空業界で最も大切なのは「安全」だからです。
輸送業界は人命を預かっています。
そのため、何をするにしても安全を最優先させなくてはなりません。
つまり、安全を侵す可能性のあるリスクは絶対に取ってはならないんです。
輸送業界の企業理念1つ目は必ず安全に触れています。
それは最も大切なのはお客様の命だからです。
しかし、「挑戦」とはリスクをとってリターンを得ることを言います。
ですので、「安全」と「挑戦」は相反するものなんです。
そのため、あるルールに縛られた中での挑戦および成果を出した話ができると自社でも再現性のある話だと思われる可能性が非常に高いです!
例えば、以下のような志望動機を参考にしてください!
〜以下、面接での回答例〜
面接官「志望動機について教えてください」
あなた「2点あります。
1点目は航空業界で働き、グローバル社会を支える空のインフラに関わりたかったからです。
2点目は御社の挑戦する姿勢に共感したからです。
インフラ業界は安定しているため、挑戦に対する意欲が他の業界と比較すると低いと思います。
しかし、御社は安全性を保持しつつ、新エネルギーへの投資や非航空事業への投資など、多くの分野に挑戦しています。
この姿勢は僕が塾講師をしている時に、コロナ対策をしつつ最大限に生徒の成績を上げるために、授業の録画を撮影したり、広いスペースを予約して教えたりした挑戦に近いものがあると感じました。
そのため、御社に入社して安全性を保ちつつ最大限の効果を出す挑戦を行い、グローバル社会を支えたいです」
JALの志望動機の答え方
「安全」と言うキーワードを入れましょう!
特に、安全啓発センターのことを勉強していたら、JALで働いている社員さんの気持ちが伝わってくると思います。
その部分を踏まえて自身が安全に対する姿勢に感銘を受けたこと、そして自身としても入社して共に空の安全を守りたいことを伝えてください!
この部分はANAと大きく差別化ができる点です。
面接時は例えば以下のような回答を参考にしてください!
〜面接時の回答例〜
面接官「志望動機を教えてください」
あなた「2点あります。
1点目は航空業界で働き、グローバル社会を支える空のインフラに関わりたかったからです。」
2点目は御社の安全に対する姿勢です。
私は大学の研究で品質工学を学んでいるため、安全に非常に関心があります。
そのため、航空業界の安全への取り組みについても勉強したのですが、特に御社の取り組みが最も印象に残りました。
実は私は御社の安全啓発センターを訪問させてもらったのですが、その際に御社への安全に対する覚悟を強く感じました。
と言いますのも、過去に自社が発生させた事故を一般公開することで、過去の失敗を絶対に風化させないという思いが伝わったからです。
そのため、航空業界に就職するのであれば、御社に入社して強い思いを持ちながら空の安全を守りたいです!」
「安全」ってなんだと思いますか?と聞かれた時の対策
ちなみにJALの面接でよく聞かれる質問が
「安全」って、なんだと思いますか?
です。
これは正解がない分、非常に難しいものです。
そのため、僕がJALのインターンシップで教えてもらった模範解答について共有しますね。
「安全とは意識しなくなったら消えて無くなるもの、つまり常に意識しないと成り立たないもの」
です。
航空業界の今後の動向
現在、航空業界は貨物輸送などでコロナ禍が終わるまでの耐え忍び戦いをしています。
コロナ禍から航空業界各社が学んだことは、航空事業への集中には大きなリスクがあることでした。
やはり、投資と同じでリスク分散が大切ということですね。
そのため、非航空事業育成のためにどれだけ投資を回すことができるか、またコストをかけずに安全を担保した航空輸送をどのように実現していくかが今後大切になりますね。
航空業界には今まさに変化が求められています。
例えば、ANAであれば2022年度にANA専用のアプリを作り、アプリからの航空券や旅行を予約することでマイレージがたまる事業に挑戦しようとしています。
貯まったマイレージは日用品、保険、不動産などに使うことができ、楽天経済圏のような状態を目指すそうですね。
そのような転換期にある航空業界では、就活生・転職者には航空事業だけでなく広い視野を持った熱意のある人材が求められるようになります!
ぜひ、面接の場では自分が今までどのような異なる分野に挑戦してきたのかを語れると内定にグッと近づくと思います。
まとめ
今回の記事ではANAとJALの違いに困っている就活生・転職者のために以下の内容を説明しました。
- 航空業界とは
- ANAとJAL基本情報と特徴
- ANAとJALの違い
- ANAとJALの志望動機の答え方
- 航空業界の今後の動向
志望動機を答えれなければ内定はもらえません。
採用側が気になるのは「何で自社に入社したいか」です。
そし、入社したい理由はその企業1つに絞れるものでなければいけません。
しっかり対策を行い、志望動機を伝え、入社したい企業から内定をもらってください。
ぜひ今回説明した内容を真似して企業分析を行ってみてください!!
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